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スタジオライフ公演「トーマの心臓」 岩崎大@サイフリートについて。
7月9日の大阪公演Lebenチーム千秋楽を日帰りで。
「トーマの心臓」は言わずと知れた萩尾望都の初期の名作。

トーマの心臓
トーマの心臓
萩尾 望都

スタジオライフの舞台は2000年冬に
同じく萩尾望都原作の「訪問者」との連鎖公演で見て以来。
6年ぶりになります。
その時とは大幅にキャストが一新された今回のトーマ。

正直言って、今回のキャストにはあまりそそられなくて。
だから大阪公演1回だけ見ることにしたんだけど。
どのみち、土曜は休めないから、日曜しか見られないのだけど。
ちょっと後悔しましたね。

だって・・・Lebenチームのサイフリートが

めっちゃカッコイイんだもの!。

演じたのは岩崎大さん。
樹なつみ原作「OZ」では主役のムトーを、
清水玲子原作の「月の子〜Moon Child」ではアートを、
「白夜行」舞台版第2部では雪穂を!
そして前回公演「ドラキュラ」では主役のドラキュラ伯爵を演じた
28歳にしてライフの中堅どころ。

ドラキュラ伯爵は以前も書いたとおり、
元気良すぎて死にそうにない体育会系ガテンな伯爵(^^;
…だったんだけどね。
今回は人間なので(笑)元気があってもOK.
生き生きとユーリを鞭でしばく、
美しくてセクシーでチャーミングあーんどキュートでプリティな
ワルを(どんなだよ)
大変楽しそうに演じておられました。

ぱっと見、ヴィジュアル系ロカビリー歌手。(^^;
青いシャツに黒革ロングコート、ベストのでろーんと長いヤツ。
裏は真っ赤! で、サイフリートのトレードマーク八角メガネ。
髪は赤に近いサラサラ茶髪で遠目に見ても天使の輪が見えるくらい。
ワルの権化なのに。
やー、もう、恥ずかしいくらいプリティなのよっ(ジタバタ)。

ぷりてぃサイフリートが品行方正優秀で真面目な優等生ユーリを
鞭と煙草でいたぶるのだよ…!
も、これだけでどんぶり飯3杯はイケますねっ。

トーマもオスカーもこの際おいといて、
サイフリート&ユーリだけで耽美でインビで
フィルムノワール・ピカレスクロマンな話が1本できますよ。
で、ユーリは立ち直って神父の道へ、
サイフリートは確信犯のワルの道へ。
ユーリはサイフリートを救えもしないし、変えられもしない。
二人の道は交わらない。

そういうサイフリートを岩崎さんで堪能したい…ラブ

…ごめん、こわれてるわ。(今さら?)

参考画像:
岩崎さん自身のブログのこことか、ここ、
同じライフの役者の甲斐政彦さんのブログのこことか。

原作ではまったくサイフリートには思い入れ無いんだけどな。
よく分からないキャラではあった。
確信犯でユーリをしばき倒しておいて
ギーゼンの駅で再会したとき、
一瞬嫌そうな、後悔でもしてるかのような顔を見せるんです。
それが解せなくてね。
今では学生の頃よりちっとはまともで真面目になって、
あのときのことを苦く思ってる…のかもしれないけど。
「楽しい夜だったな」と別れ際、ユーリに言い放ったのは
強がりを含んだ捨てぜりふだったのかも知れないけど。

このライフの舞台のサイフリートは
後悔なんか微塵も見せないワルとして描かれてて。
ひとりのキャラとして統一感があった。

ライフではこの作品を上演するとき、各役者が
稽古の段階でそれぞれの役についてのレポートを書かされるらしい。
それによって各々が演じる役への理解を深めたり、
行動の理由の自分なりの意味づけを行ったりして
役者自身の中にリアリティのある存在として
役を醸成させるため・・・なのかな。

岩崎さんが「楽しそうに、無邪気にユーリをしばく」男として
サイフリートを演じているのには、岩崎さん自身の理由付けが
あるからなんでしょう。
それが何なのか、聞いてみたい。

パンフレットに萩尾望都とライフの脚本家兼演出家の倉田淳氏の
対談が掲載されているんですが、そこに興味深い一文がありまして。

萩尾先生が読んだ新聞記事の一節。
「意識は自分の行動の理由を知らない」

サイフリートの行動の理由は
彼の生い立ちの不幸とか、家族構成や経験とか、
分かりやすい、自覚できるものでは無いかもしれない。
(役者が書いたレポートにはそういうのがあるらしい)
遺伝子に刻まれた情報、あるいは魂の色?
(ちょいと危険な考えではあるが)
それなら神父に説教されようと変えようのないものなのかも。

それならばユーリとサイフリートは出会って別れるしかない。
ユーリはサイフリートに出会って傷つき、変わって、立ち直ったけど
サイフリートは何も変わらない。

単純な「犯罪に手を染める悪人」よりも
傷ついて立ち直ったユーリよりも
実に興味深い人間だ。

菅野文の「アクサガ」に通じるものがあるかもね。

悪性-アクサガ 1 (1)
悪性-アクサガ 1 (1)

「アクサガ」をライフで見たいな!
ゼンはもちろん岩崎さんで。

【2006.07.11 Tuesday 02:44】 author : あ〜る
| スタジオライフ | comments(4) | pookmark |
この記事に関するコメント
水無月さん、いらっしゃいませ〜!
そう、サイフリートが激カワなんですよー(^^)
演じた岩崎さんのブログによると、岩崎さんはサイフリートを「トーマの裏返し」として演じたみたいですよ。
人には光と闇の部分を両方持っていて、ユーリはもちろん両方持ってる、トーマは光だけ、サイフリートは闇だけを持ってる存在で。いわば、ひとりの人間の表がトーマ、裏がサイフリート。実はよく似た存在で、だからユーリは両方に惹かれたんじゃないかって。それゆえにトーマの逆像、「闇を表現するために後悔なんかしてない、徹底的に悪いヤツとして演じたようです。
そこら辺をぐぐっとクローズアップしたら、別の面白い話が立ち上がってくるんじゃないかな、と思った次第。ダークで耽美で隠微な世界になること必至なんで、好き嫌い別れるだろうけど。
及川健さんや姜暢雄さんはいろいろあちこち出てますよね。
及川さんは2000年に見たとき、エーリクでした。
まんま、エーリクでたまげました・・・(^^;
| あ〜る | 2006/07/18 7:00 AM |
過去記事にコメント失礼します。

サイフリートがカワイくなってるのか(笑)
舞台としては全然OKでしょう。
キャンキャン煩い(失礼)エーリクとか、誰もが好きになるオスカーとか、死んじゃったトーマとか(失礼)では、舞台からの引きが弱いかもしれませんね。
(公演を観ていないので、言ってることが大間違いかも/汗)
おっしゃるとおり、このサイフリートとユーリの絡みは見応えありそう(^^♪

ライフは及川君と姜君は客演でよく知ってるし興味もあるけど、今のとここれ以上手を広げられない状態です(笑)
| 水無月 | 2006/07/18 12:13 AM |
Lunaさん、ども!(メールのレス、今晩必ず送ります!)
いやー、原作のはプリティじゃないですよ。悪の権化(笑)です。
あくまでもスタジオライフの舞台での岩崎サイフリートが、ってことで。
スラッと細身で長身で、声はよく通るし、光り輝いてましたわ!
んで、笑顔がべりーキュートなのよ。
ユーリが惚れるのも無理はないってくらいの吸引力。
オタク心そそりまくり。Lunaさんに見て頂きたかったー!
原作はフラワーコミックス全3巻をもってますが、やはり押入の奥深くに隠れてて、発掘できません・・・。
買った方が早いですよ、私も。
| あ〜る | 2006/07/11 8:28 PM |
プ、プリティなサイフリート?!…想像がつかないなぁ(笑)
子供の頃読んだ時は悪の権化のようでしたが、
今読んだら違うのかしらーうー、読みたくなってきたぞ(笑)
でもわたくしの無造作な蔵書の中から探し出すのは至難の技…
…買うか(笑)
| Luna | 2006/07/11 7:12 PM |
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